2025.12.10寝台車と霊柩車の違い

寝台車と霊柩車の違い

 

寝台車と霊柩車の最も大きな違いは、役割(搬送ルートとタイミング)と車両の構造・外観です。

 

1役割と搬送ルートの違い

 

車種

 

役割

 

搬送ルート

 

寝台車

 

初期の搬送

 

故人が亡くなった場所(病院など)から、ご遺体を安置する場所(自宅や葬儀社の安置所など)へ運ぶ。

 

霊柩車

 

最後のお見送り

 

ご遺体を安置していた場所(自宅や斎場など)から、火葬場へ運ぶ(出棺)。

 

 

 

 

 

 

・寝台車は、お通夜や葬儀の前段階で使われる、実務的な搬送手段です。

・霊柩車は、葬儀・告別式の後に使われる、儀式的な意味合いを持つ車両です。

 

2車両の構造・外観の違い

車種

 

構造的な特徴

 

外観的な特徴

 

寝台車

 

ストレッチャー(担架)を装備している。荷室はストレッチャーの車輪が動きやすいよう平らになっていることが多い。

 

外観は一般的なワゴン車やバンに近く、目立たないデザインが多い。周囲への配慮から、搬送車であることを主張しない設計。

 

霊柩車

 

棺をスムーズに出し入れし、固定するためのローラーレールなどが装備されている。ストレッチャーは装備されていない。

 

荘厳な装飾が施されていることが多い(宮型、洋型(リムジン型)など)。儀式的な雰囲気を重視したデザイン。

 

 

 

 

 

 

 

 

近年では、霊柩車を使わずに、全ての搬送を寝台車(ストレッチャーが載せられるバン型)で

済ませるケースも増えています。また、寝台車と霊柩車の両方の機能を備えている車両もあります。

 

 

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