2025.03.27【完全ガイド】忌中と喪中の違いとは?期間・意味・過ごし方を徹底解説

身内に不幸があった際、よく耳にする「忌中(きちゅう)」と「喪中(もちゅう)」。
どちらも故人を偲ぶ大切な期間でありながら、その意味合いや過ごし方には明確な違いがあります。

「忌中と喪中はどう違うの?」「結婚式や初詣は行ってもいい?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、本記事では忌中と喪中の違い・期間・マナー・過ごし方のポイントをわかりやすく解説します。


忌中とは?

忌中(きちゅう)とは、故人が亡くなってから四十九日(仏式)または五十日(神式)までの期間を指し、
故人の魂がまだこの世にとどまっていると考えられる「特に慎ましく過ごすべき期間」です。

◆ 忌中の意味と由来

  • 仏教では、死後49日間は魂がこの世をさまよい、極楽浄土へ向かうまでの期間とされています。 
  • この間、遺族は故人の冥福を祈り、日常生活を控えめに送る風習があります。 

◆ 忌中の期間

  • 仏教:故人の命日から四十九日まで 
  • 神道:故人の命日から五十日まで 

※この期間が明けると「忌明け」となり、徐々に日常に戻っていきます。


忌中の過ごし方|避けるべき行動は?

忌中は、故人の冥福を静かに祈る時期として、以下の行動を避けるのが一般的です。

◆ 忌中に控えるべきこと

行動 理由
結婚式・お祭りなどのお祝い事への参加 慶事は故人を偲ぶ期間にふさわしくないとされる
神社への参拝 神道では死を「穢れ」と捉えるため、参拝を控えるのが通例
旅行・宴会・パーティーなどの派手な行動 派手な行動を避け、静かに過ごすことが故人への礼儀
忌中札の掲示 自宅の玄関などに「忌中」の札を掲げることもある(地域差あり)

喪中とは?

喪中(もちゅう)は、忌明け後から1年間を目安とした期間で、
故人を偲び、心の整理をつけながら慎ましく日常を送ることを意味します。

◆ 喪中の意味と背景

  • 喪中は、心の喪失(=喪)に向き合う時間。 
  • 社会的には、慶事を控えるべき期間として認識されています。 

◆ 喪中の期間

  • 一般的には、故人が亡くなった日から一周忌(1年後)まで 
  • 故人との関係性によって喪中期間が異なることもあります
     (例:両親や配偶者は長く、祖父母や兄弟姉妹はやや短い傾向) 

喪中の過ごし方とマナー

喪中は、日常生活を送りながらも慶事を避けるのがマナーです。

◆ 喪中に避けること

行動 注意点
結婚式・賀寿祝いへの参加 招待された場合は事情を説明して欠席するのが丁寧
年賀状の送付 喪中はがき(喪中欠礼状)で年始の挨拶を控える旨を伝える
派手な贈り物やお中元・お歳暮 時期をずらして送るか、控えめな品にする
神社参拝 喪中中でも参拝は可能(忌中とは異なる点)

◆ 喪中でも可能なこと

  • 日常の仕事・学校生活:通常通り行う 
  • 仏事:法要やお墓参りなどは積極的に行ってよい 
  • 初詣:神社は忌中が明けていれば問題なし、気になる方は寺院へ 

忌中と喪中の違いを一覧で比較

比較項目 忌中 喪中
期間 故人の命日から四十九日(仏式)または五十日(神式)まで 忌明け後から1年間が目安
主な意味 故人の魂が旅立つ前の静かな供養期間 故人を偲び、日常に戻るまでの心の整理期間
結婚式・慶事 基本的にNG 忌明けであれば、内容により可だが控えるのが望ましい
神社参拝 控える(穢れの考えから) 可(忌明け後であれば問題なし)
年賀状 送らない 喪中はがきを送って年賀状を控える
表札・札の掲示 忌中札を掲げる場合あり 掲示しないのが一般的

忌中・喪中のマナーは時代とともに変化している

近年では、家族構成や価値観の変化により、忌中・喪中の過ごし方も多様化しています。

  • 「職場の忘年会に参加してもいいですか?」
    → 忌中中は控えた方が良いですが、喪中中であれば配慮の上、参加するケースもあります。 
  • 「神社で結婚式を予定していたらどうする?」
    → 忌中の場合は延期が望ましいですが、喪中であれば、親族間で相談の上決めることも可能です。 

形式よりも**「故人を偲ぶ心」「まわりへの配慮」**を大切にする姿勢が重視されるようになってきました。


まとめ|忌中と喪中の違いを正しく理解して、心を込めた弔意を

忌中と喪中は、いずれも故人を偲び、心を整えるための大切な期間ですが、
意味や期間、マナーに明確な違いがあります。

◆この記事のまとめ:

  • 忌中:亡くなってから四十九日(または五十日)までの特に慎むべき期間 
  • 喪中:忌明けから一周忌までを目安とした慎ましい生活期間 
  • 忌中中は神社参拝やお祝い事を控える必要あり 
  • 喪中は年賀状や慶事を控えつつも、日常生活は通常通り送ることができる 
  • 時代に合わせた柔軟な対応も大切だが、「心を込めた供養」が最も大事 

大切な人を亡くしたとき、形式にとらわれすぎず、自分らしく故人を偲ぶ時間を持つことが、何よりの供養となるでしょう。

 

 

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