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葬儀のマナー
2025.01.21お棺に入れていいもの
棺に入れていいものとは?副葬品の意味と選び方
大切な人を見送る際、棺に故人の思い出の品や愛用品を入れる「副葬品(ふくそうひん)」という習慣があります。副葬品は、ただの物ではなく、故人との思い出を形にし、最後のお別れを心を込めて行うための大切な役割を担っています。
日本では現在、葬儀の多くが火葬を前提としているため、副葬品には「燃えやすいもの」「火葬に支障がないもの」を選ぶのが一般的です。火葬炉に入れる際に問題を起こす品もあるため、「棺に入れていいもの」「棺に入れてはいけないもの」を事前に理解しておくことが大切です。
棺に入れてもよいもの
火葬が問題なく行える範囲で、次のようなものを棺に入れることができます。
1. 故人の趣味に関するもの
- 本や書道道具など、読書や書道を楽しんでいた人には関連する品
- 音楽好きであれば、楽譜やCDのジャケット、イヤホンなど小さな音楽用品
- スポーツ愛好家には、ボールやグローブなど思い入れのあるアイテム
2. 思い出の品
- 家族や友人からの手紙
- アルバムの写真
- 幼少期に大切にしていたぬいぐるみ
- 夫婦の絆を象徴する結婚指輪(火葬後に取り出す場合もあります)
3. 普段使いの品
- ハンカチや財布の一部など日常的に使っていた小物
- 長年愛用していた腕時計(ただし精密機器や金属部分が多い場合は注意)
- お気に入りの洋服やスカーフなど、布製品は比較的安心です
4. 宗教的な品
- 数珠
- お守り
- 聖書やお経本(紙製のもの)
宗教や信仰に基づく副葬品は、故人の安心につながるものとして選ばれることが多いです。
5. その他の品
- 棺を彩る花(カーネーションや菊などが一般的)
- 故人が好んでいたお菓子や飲み物(少量、包装紙を外すのが望ましい)
- 千羽鶴や折り紙作品など、燃えやすい紙製のもの
棺に入れてはいけないもの
副葬品として選んでも、火葬の際に問題が生じるものがあります。
- 金属製品:高温で変形し、他の遺骨を傷つける可能性がある
- ガラス製品:破裂や爆発の危険性がある
- プラスチック製品:有害ガスを発生させる恐れがある
- 液体類:火葬炉の故障や汚染につながる
- 現金や貴重品:火葬後に灰になるため、遺族が失うリスクが高い
特に「どうしても入れたい」という品がある場合は、事前に葬儀社や火葬場に確認するのが安心です。
副葬品を選ぶ際の注意点
- 火葬場の規定を確認する
火葬場ごとに持ち込める副葬品の規定は異なります。「布製品は可能」「少量の紙類のみ可」などルールがあるため、葬儀社を通して必ず確認しましょう。 - 遺族が持ち帰るものを分ける
結婚指輪や数珠などは火葬後に手元に残したい場合もあります。副葬品に入れる前に「持ち帰るもの」と「一緒に火葬するもの」をしっかり分けておくことが重要です。 - 故人の希望を尊重する
生前に「棺に一緒に入れてほしい」と話していたものがあれば、それを優先しましょう。小さな品物でも、故人にとって大きな意味を持つことがあります。
まとめ:副葬品は「想いを込めるもの」
棺に入れてよいもの、入れてはいけないものには一定のルールがありますが、最も大切なのは「故人への想いを込めること」です。大きな品物や火葬に不適切なものは避けつつ、手紙や花、思い出の品をそっと添えるだけで、心温まるお別れの時間になります。
最後のひとときを大切にするためにも、火葬場の規定や葬儀社の案内を確認しながら、故人にふさわしい副葬品を選んでください。
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